「行商美術」という呼称は本来美の俳徊をめざす ブリキ男爵 秋山 祐徳太子 氏 による自作品群への命名で、我々としてはこのお品書きを素直に受けとめ、行商なるアキナイに美術なる醜名をつけ全国巡業を思い立ったわけであります。わが先人たちのためしに習い、いまや日本風景の残像となりつつある地名を手引きとし薮から棒に始めます。とはいえその字の示すごとく、大雨、炎天、風雪をものともせず商店、旅館、寺社、温泉、離島… すべてよし、津々浦々で展示即売するものとします。
画廊をめぐるにしても、銀座は一丁目から八丁目までを、水平移動するのが通常です。しかし、今回は、ちょっとした袋小路の建物、最上階への垂直移動となります。つまり、「行商美術」が、「天空」へ向かうわけです。
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ラベル:グループ展