2009年02月11日

「ある心象」 (詩集「幽界通信」より)。

「ある心象」。町田志津子の第一詩集「幽界通信」より。枝を揉む松
粟立つ砂

濁れる河あふれ
葦の若芽を埋め

ともされぬ突堤の灯
棄てられた魚に群れる鴎

汚れたさくら
汚れたさぐら
  花びらのつぶて

欝情の海膨れ
灰色の空瞼垂れ



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[町田志津子の第一詩集「幽界通信」]

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ラベル:幽界通信
posted by (旧) hinden (まほまほファミリー) at 00:44| Comment(0) | TrackBack(2) | 幽界通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「默契」 (詩集「幽界通信」より)。
Excerpt: 盛りあがった砂丘の胸に 數本の小松が生えていた
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Tracked: 2009-02-11 00:46

「幽界通信」の目次と小序。
Excerpt: 大体創作順に並んでいますが、はじめの 3篇は 中頃のものです。
Weblog: hinden (まほまほファミリー)
Tracked: 2009-02-11 00:46