粟立つ砂
濁れる河あふれ
葦の若芽を埋め
ともされぬ突堤の灯
棄てられた魚に群れる鴎
汚れたさくら
汚れたさぐら
花びらのつぶて
欝情の海膨れ
灰色の空瞼垂れ
⇒ ページをめくる。 ↓
次の詩、「春」を読む。
⇒ 戻る。 ↓
前の詩、「黙契」を読む。
[町田志津子の第一詩集「幽界通信」]
[目次]
----------------------
Profile : Takahashi, Hideki : 高橋秀樹
[events]
Ma_ho_Ma_ho_Family Top Page
ラベル:幽界通信
【関連する記事】
- 町田志津子の第一詩集「幽界通信」の作者本人による「あとがき」と「奥付」。
- 「秋分」 「彼岸」 並びに 北川冬彦による跋 (詩集「幽界通信」より)。
- 「西芳寺」 「三月堂」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「花」 「世」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「蝶」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「赤石」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「回歸」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「山襞」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「双子山」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「鴉」 「鵜」 「芽」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「雨夜」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「草」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「茨」 「幽界通信」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「改正道路」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「春」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「默契」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「鼠群」 「挿話」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「すずめ蛾」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「暗い海」 「遮断機」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「顏」 (詩集「幽界通信」より)。