
すっ。すっ。
と、引かれた何本かの線。
しかしこれは、抽象画ではございません。写実画でございます。
これぞ、
応挙「氷図屏風」。
池の氷に入った ヒビ
でございます。
いやあ。びっくりしたなァ。
あたしゃ この絵を 欧米人たちに見せつけてやりたくて しょうがないよ。
「印象派」程度のことで、革新的な事件と大騒ぎなんですから。
日本では百年以上前に、これですよ。
この表現。この大胆。
どうだまいったか、の一作でございます。

(ちなみに 横の画像は フォンタナ 1959年 の作ね。)
(アイコン拝借元 : [TOMORROW MAN : 色、形、音の統合、「空間主義」の創始者・ルーチョ・フォンタナ])
今日 気になった 赤の他人のサイト。
[写実の巨匠・円山応挙:トラネコ日記]
あたくしオススメの応挙作品が あまねく 画像付きで紹介されています。
次記事 で ご紹介しようと思っている あの絵 も。
[書道家 大橋陽山 Blog 『 瞬感 』: 応挙「氷図屏風」]
関連する過去記事。
つい最近の記事
[上野・東京国立博物館 での 特別展「対決−巨匠たちの日本美術」、見てきました !! ]
で、あたくし、こんなことを書いていました。
「円山応挙で好きなのは、「あれ」やら「あれ」なのですが、残念ながらそれらは出ていませんでした
(それらについては、機会あれば当ブログでそのうちちゃんとご紹介いたしましょう)。」
というわけで、その、「あれ」と「それ」とを 今回ご紹介しようと思った次第。
次記事は、残りの「あれ」を、ご紹介いたします。
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Profile : Takahashi, Hideki : 高橋秀樹
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へー、紙が勿体無い(笑)
私、洋画から入ったもので、今一、日本画はピンと来ない、罰当たりな日本人です。国芳なんかは好きですけどね。
でも、雪舟の「秋冬山水図:冬」って抽象ですよね。
東京国立博物館蔵となっていますが観た記憶が無い。
秘蔵品で滅多に展示していないのかな?
小さな写真では何とも・・・実物を観たときにどう感じるか楽しみにしていましょう。
コラージュは私、今一乗れないんですが、ポロックならFull Fathom Five―「五尋の深み」と訳されていました―が一番好きかな。この作品の前であれこれ幻想に浸ると己が肉体を忘れ―すーっと体温が下がるような気がします―、時間を忘れます。
をするところまでいったん行っちゃって、
かつ、乗り越えて、その先の境地にいる人の作品だと思います。
応挙は、西洋美術で言うなら、ネオ・ダダ以降の現代アートの人です。