2009年02月21日

「雨夜」 (詩集「幽界通信」より)。

「雨夜」。町田志津子の第一詩集「幽界通信」より。晝からの雨が物の影を重く沈ませ
雲間にうすら明りの洩れるような晩
彼はあらわれる

いかにもやりきれないと云うように左肩をすぼめて
草叢の邊でゆれている
私が駈けよると ふっと消える

路地に出てみると
森閑とした横町は曲った街燈が一つにじみ
かすかに虫の音がする



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続く 3つの詩、「鴉」「鵜」並びに「芽」を読む。


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前の詩、「草」を読む。


[町田志津子の第一詩集「幽界通信」]

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ラベル:幽界通信
posted by (旧) hinden (まほまほファミリー) at 00:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 幽界通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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