うすもみじ 水に映じ
時雨にさびた苔の雫
胸にしたたるも
溢るるもの阻まれて
凝縮す
夢窓は空を忘れた
三月堂
月光菩薩の
うす青い光の中に
母の胎内に夢みた
人がよみがえる
秋雨斜めにしぶき
黄葉 眼にいたく
私は洗われた
私の旅がはじまる
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最後の 2つの詩、「秋分」「彼岸」並びに 北川冬彦による跋を読む。
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[町田志津子の第一詩集「幽界通信」]
[目次]
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Profile : Takahashi, Hideki : 高橋秀樹
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ラベル:幽界通信
【関連する記事】
- 町田志津子の第一詩集「幽界通信」の作者本人による「あとがき」と「奥付」。
- 「秋分」 「彼岸」 並びに 北川冬彦による跋 (詩集「幽界通信」より)。
- 「花」 「世」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「蝶」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「赤石」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「回歸」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「山襞」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「双子山」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「鴉」 「鵜」 「芽」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「雨夜」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「草」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「茨」 「幽界通信」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「改正道路」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「春」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「ある心象」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「默契」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「鼠群」 「挿話」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「すずめ蛾」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「暗い海」 「遮断機」 (詩集「幽界通信」より)。
- 「顏」 (詩集「幽界通信」より)。