2013年04月07日

[商業音楽で GO !!] (コード篇 08) それ本当にディミニッシュ ?

「本当にディミニッシュが好きなんだね。」
ロックやってる人たちを長年観察してきて、いだいた感想。
そんな自覚はないかもしれませんが。
でもディミニッシュの出現頻度は、有意に、高いですよ。
意図的にやってるんでなければ、普通に作曲していて、そうは出てこないはずなんですが。
ディミニッシュのつもりでいるけれど、ディミニッシュじゃ実はないんじゃないですかね。
 
ずばり
 
なんかの b9 (フラッテドナイン) なんじゃないですか ?

というお話です。



例えば


ド#
シb


という和音があったとしましょう。
さて、このコードは何 ?
E dim7 ?
C# dim7 ?
Bb dim7 ?
G dim7 ?
要するに
ベースは構成音の中のどれを選ぶべきか、と迷うわけですが、
じ、つ、は、
そのどれでもない、いやさ、構成音の中からなぞ選びなさんな !!
という場合があるのです。

もし、キーが Dm の曲であったならば、かなりの高確率で、このコードは、

A7(b9)

です。

「えーせぶんすフラッテドナイン」 !!

まあギターとかは普通にディミニッシュを鳴らしときゃよろし。
ベースやピアノの左手は、勝手に A を鳴らすから。



4つの構成音それぞれの半音下が、真のルート。
つまり

Eb7(b9)
C7(b9)
A7(b9)
F#7(b9)

のどれか、という可能性があります。意識しましょう。





追記。

フラッテドナインスとか言われちゃ分かりにくい、というカタは、
分数コードとして把握しておきましょう。
 ↓ 
G dim7/Eb
G dim7/C
G dim7/A
G dim7/F#
 ↑ 
みたいに。

「ただの A7 にしてはツマラナイな、なんかもうちょい凝りたい」
という場合は、
「エーぶんのジーディミニッシュ」
ですよ。
覚えてて、使うといいです。






後記。

ディミニッシュ。
あんまり使っちゃ、ダサイですよ。
効果的に、一曲の中で一回程度、経過コードとして仕方なく使うくらいにとどめておくのがクールです。

でも、
b9 (フラッテドナイン)
ということでしたら、いくらでも出てきてオッケーです。



ビジュアル系のロックバンドとか特に、
ディミニッシュを多用してるケースがしばしば見受けられます。
(逆に、ビジュアル系みたいなのを目指したいと思えば、とりあえずディミニッシュを混ぜておけば、それらしくなったりして。)

本人たちはカッコいいつもりでいるのですから、そっとしといてあげるべきでしょうか。

もしもし、それ、ベースだけ半音下げて鳴らしてみ、
と声掛けたくなったり。
でもそりゃ、余計なお世話かな。





[商業音楽で GO !!] 目次。
http://hinden.at.webry.info/201303/article_14.html




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