2018年06月03日

「ひかりとそらまめ」。小学1年生、言語障害児 ひんでん さん。(回想)

「『ひかりとそらまめ』と言ってみて。」同級生が言う。
「ひかりとそらまめ」と言う。すると同級生が真似して言う。
「ひん かん りん とん そん らん まん めん」。

毎日毎日、言わされては、イジられていました。何が楽しいのでしょう。
あたくし本人は、そんなふうに言っているつもりはございませんでした。皆目。
当時はテープレコーダみたいなのも出回っておらず、自分の声を聞く、という機会があるわけでなかったのです。
何年か後に、自分のしゃべっている時のを聞いて やっと、自分で確認が取れました。
同級生たちのものまねはメカニズム上の重要なポイントが外れていて、発声の「後に」、ではなく、「前に」、「ん」が付くのが正解でした。特に「な」行が顕著。
「あのね〜」が
「あんのんね〜」。

このシャベリの障害により、周り全員から、
オツムの足りない子
と思われていました。

障害は他にもあって、「さしすせそ」が言えず「たちつてと」になっていました。でもこれは、わりと見掛ける遅れだと思っています。
珍しいんじゃないかと思うのは、「はひふへほ」も、言えませんでした。「あいうえお」になってしまいます。なんざんすかアータ、フランス人ですか。

「さしすせそ」「はひふへほ」は治ったからよかったです。
しかし依然、日本語は流暢に喋れず、それは成人しても、大学を卒業しても、変わりませんでした。

「しゃべる時のその発声、矯正すべきだ」と
穂口 雄右 (ほぐち・ゆうすけ) 先生にも、言われたなあ。(二年間くらい、お世話になってました。)
「今のままでは不名誉だから。テレビやラジオ出た時に。」とのことでした。

しかし歌唱の際には、独自性という点で有利に働いているみたい。
「甘い歌声」だと いくみん にも ゆわれたなあ。



ちなみに「ひかりとそらまめ」は、
小学1年生の国語の教科書に載っていたお話の題名です。
 ↓ 
[国立国会図書館デジタルコレクション - ひかりとそらまめ]
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8343743
 ↓ 
[ひかりとそらまめ : ひらがなかがくどうわ (国民図書刊行会): 1948|書誌詳細|国立国会図書館サーチ]
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000446937-00



[関連する過去日記]

[知能の足りない人に見られたり、頭の良い人に見られたりします。]
http://hinden.at.webry.info/201802/article_14.html

[「聞かれたことと違う応えが返ってくる」とお叱りを受けたりします。]
http://hinden.at.webry.info/201802/article_16.html



[関連しているかもしれない過去日記]

[どうして歌の上手い人は発声の前に「ん」が付くの。]
http://hinden.at.webry.info/201805/article_27.html

「ん僕の」
「ん街に」
「ん何も」




https://www.youtube.com/watch?v=S9TX7EpkjNw

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