周り中の全員から、オツムの足りない子と思われていた子供時代。(回想): (旧) hinden (まほまほファミリー)

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2018年06月24日

周り中の全員から、オツムの足りない子と思われていた子供時代。(回想)

「お母さん。僕って、馬鹿なの。みんな馬鹿馬鹿言うの。」
「いいや、お前は賢い子だよ。」
味方は母親しか居ませんでした。

「この子は特殊な学校に入れたほうがいい。」入学予定の小学校で教員をしていたおばさん・木村先生からはそうアドバイスがあったんだそうな。
「この子が馬鹿なはずがあるものかー。」母親は譲らず、普通の小学校に普通に入学となりました。

母親は担任に呼び出されます。
「どうもオタクのお子さんは普通じゃない。ぼーっとしてるし、授業で指しても必ず、ズレたこと言う。」
「私にはむしろ、賢いようにしか見えませんけど。」
で、担任が様子をみてますと。
どういうわけだか。ペーパーテストでは案外、点が取れてます。
「ま、なんとかできるようですので。」一学期の終わりには担任が認識を改めます。

という、そ、れ、が。

学年が変わるたびに、繰り返されました。
母親が呼び出され、
この子は頓珍漢過ぎる、特殊学級に入れたほうがこの子のためと勧められ、母親がキッパリはねつけ、そしてテストしてみると意外と点が取れていて、まー普通の学級での教育でもいいか、と。

こんなんが、4年生まで続きました。ちなみに、4年生の時の担任は奇しくも、木村先生。でした。

点が取れている、と言ったって、普通程度に、というレベルではありました。
通信簿は、5段階評価の「3」がズラリと並んでいました。ただ例外は、
手先が恐ろしく不器用だったため、図画工作は「1」。
心と体の整合性が取れてなかったため、体育も「1」。
文武両道の高橋家において、鬼っ子な存在でした。まあこの例外の部分は置いておき、話を進めましょう。
父親も母親も子供時代は学年で1番を取る秀才。そして妹も、勉強せずしてオール5の成績でした。できの悪いのは自分ひとりだけでした。
そこで次第に勉強するようになりました。妹と違い、自分は勉強しなければ駄目らしい。そして徐々に徐々に、少しずつ少しずつ、ちらほらちらほら「4」が混ざるようになってゆきました。

5年生になり、また母親は担任に呼び出されます。
ち。またかよ。と思い赴いたら、今回ばかりは様子が違っていました。
「お宅のお子さん。成績がドエライことになっています。おそらく今まででダントツに一番いいと思います。」
あはは、まさかあ。
しかし一学期の通信簿を見て、母親もびっくりしたけど、あたくし本人も驚きました。何これ。何これ。見たことのない文字列が並んでるんですけど。
爆発です。ブレイクです。ここに来て、一気に開花です。急に、来ました。

そして、ここに至ってもいまだに。
周りの人達からは馬鹿と思われていたのでした。あまねく、全員から。クラスメイトからも。地域の大人たちからも。しかし実状は、馬鹿にしてる誰よりも馬鹿にされている人間のほうが成績が上、なのでありました。

(続く)　⇒　次号、[「僕は馬鹿じゃない !!」。遂にキレた小学5年生のある日。(回想)]

[関連する過去日記]

[知能の足りない人に見られたり、頭の良い人に見られたりします。]
http://hinden.at.webry.info/201802/article_14.html

[「聞かれたことと違う応えが返ってくる」とお叱りを受けたりします。]
http://hinden.at.webry.info/201802/article_16.html

[「ひかりとそらまめ」。小学1年生、言語障害児ひんでんさん。(回想)]
http://hinden.at.webry.info/201806/article_1.html

https://www.youtube.com/watch?v=S9TX7EpkjNw