2019年05月02日

[ともみち くん 対策 初級編] 脱走を防ぐための工夫。(学習心理学)

「ドア開いてるじゃないですかあ、脱走を防ぐどころでは。」とか、
「ドア開けたまま鍵を締めてますよ、何を意味のないことを。」とか、
ツッコミが予想される画像ですが、
[ともみち くん 対策 初級編] 脱走を防ぐための工夫。
全体像は、このような。
この意味合いが実感できますかね。
[ともみち くん 対策 初級編] 脱走を防ぐための工夫。
外に出たいと思えば、チェーンを外さねばなりません。
チェーンを外すためには、いったんはドアを閉めねばなりません。
ドアを閉めるためには、傘を取り外すほかに、飛び出ている鍵も、引っ込めねばなりません。
 
このアイデアの秀逸なところは、

やりたいこととは 作用のベクトルが真逆なことを してゆかねばならない、ということです。
外に出たいのに、ドアを開けるのではなく閉めなければならない。押すのではなく引かなければならない。

普通にドア閉めて鍵かけてチェーンかけて、て しておくよりも、脱走されにくいのです。単純に 手順の数も多いですしね。「こうかな ああかな」と がっしゃんがっしゃん音を立てて試行錯誤しているうちに、騒音を聞きつけた大人が脱走の成功前に駆けつけることができるわけです。

ところで、
古い時代のゲシュタルト心理学者ケーラーという人の実験に、「類人猿の智慧(恵)試験」てのが、あります。
フェンスの向こうに好物が置いてあるのが見えます。回り道をすれば、ゲット出来ます。

にわとりさんの場合は、どうでしょう。フェンスの前を右往左往するばかりで為す術がございませんでした。

これがワンちゃんの場合ですと、即座に !! 回れ右して、綺麗な弧を描いて回り道をし、見事ゲットしたといいます。この、いったん目当てのものに決然と背を向けるという行為、しかも即座にそれができる、というのは、そうとうに高度なことだと言います。

ともみち くん の場合ですが、犬 程度には知能があります。突破できないパズルではないのですが、突破に至るまでの秒数が稼げるのが、看ている者にとっては、ありがたいわけです。

類人猿の智慧試験 (1938年)
岩波書店
ケーレル

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(実験は1917年。出版は1921年。)

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