2019年11月16日

小学生の ひんでん さん が夢想した 謎の奇病「台参病」(たいざんびょう)。独特な罹患の仕方をします。

「からだの中に台風が参上したかのようだ」。が、その病名の由来。
このような病、昔はなかったのに。忽然と現れた疾病。
そして恐ろしいことに伝染病である可能性が高いという。
どう感染するのか。
世界的な頭脳の「シャルド・バッカン博士」の見立てによると、
他に類を見ない妙な発症の仕方をすると言います。

[小学生の ひんでん さん が創作した 放送劇「悪魔 第一章 悪魔のさけび」(カセットテープ)。]
https://hinden.at.webry.info/201911/article_13.html
より。

一般に言われる「空気感染」とは違う意味の「空気感染」であるとのこと。
この場合の「空気」とは、「空気が読めない」の「空気」。
つまり、「空気を読んでしまった」人が危ないとのこと。
「悪魔」の存在に気が付かないまでも、それとなく感づいてしまっている人。なーんか そこはかとなく違和感があるな…と思った瞬間に、発症します。まさに悪魔的な陰謀、いえ、「的」ではなく「悪魔」の陰謀でした。

しかし、だとしても、「悪魔」の実在を明言しているほどの「シャルド・バッカン博士」自身は、「台参病」にヤラレていません。これは、どうしたわけでしょう。

「シャルド・バッカン博士」は健康診断のようなことがあると自身も混ぜてもらい、独自に開発した検査も加えてもらい、広く一般からデータを収集しました。すると、かなりの人が既に「台参病」の因子を持っていることが分かりました。因子は 4種 あり、最も多いのは主に鼻腔に多く見つかるわけですが、何にしろ不思議なのは、うち誰もまだ症状が出ていないことでした。

また、細菌だかウィルスだか よう分からん原因菌は、確かに何者かによって合成されたものに違いないのですが (「シャルド・バッカン博士」によると、「悪魔」のしわざ)、それは一体どこからどうやってやってくるのでしょう。まだまだ謎は残されていました。

ともあれ、物語はカセットテープ 第1巻 A面 のラストシーンにて、第1号の患者が発生します。主人公シモン・ハール少年の妹、リビヌ・ハールです。

(BGM : チャイコフスキー「白鳥の湖」第4幕「情景」(有名な第2幕の「情景」でなく、ほぼラストシーンの音楽) ジョージ・ウェルドン 指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団)

その少し前のこと。リビヌは不穏ななにがしかを感じ取ります。4、5人の学友たちと、校外を散歩していた時でした。空から、雲間から、声のような波長のようなワウワウとした何かが聞こえて来るようでした。そのうち稲妻が走り、豪雨が襲ってきます。ドーン !! 近くで雷が落ちた音がしたと同時に、へたり と リビヌは座り込みます。「どうした ?」「あたし、もうダミだわ !!」かんでいます。ろれつが回っていません。「ばかなことを言うな。あっ !!」姉御的な存在が額に手を当ててみると…。「…ひどい熱だ。早く病院に運ばにゃあならん。」その時、天空から、「わうわうわう…わははははははは !!」その声は、リビヌを経由して、テレパシーのように、仲間のみんなにも聞こえました。一同、ぎょっとして立ちすくみます。

(放送劇「悪魔 第一章 悪魔のさけび」(カセットテープ)] 第1巻 A面、完。)

小学生の ひんでん さん が創作した 放送劇「悪魔 第一章 悪魔のさけび」(カセットテープ)。

小学生の ひんでん さん が創作した 放送劇「悪魔 第一章 悪魔のさけび」(カセットテープ)。

デビルマン-THE FIRST- (1) (復刻名作漫画シリーズ)
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