今回はキー「C」の場合に限定してお話しします。
いわゆる「スリーコード」で言うなら、
「C」「G」「F」が主に出てくる曲、ということです。
まずは「G」から ゆきましょう。
「G」、こうですね。

あっと、ここで いきなりタイトルとはシュシがズレるんですが、
(なにせ押さえる指は3本で変わらないものでして…)
キー「C」の曲のバーイ、
「G」は全部、
「G7」でイっちゃってください。これです。

(曲のキーが「C」の場合には、ですよ。) (主音「C」から5度上に当たる「G」系の和声には、断じて「7」が付いてなきゃならぬのです。)
しかし音楽理論的に「G7」にしとくべきだ、ということ以前に、
そっちのほうが演奏が簡単になるから、
という点が見逃せませんです。
キー「C」の曲は「C」と「G」とを行ったり来たりするパターンが最も多いわけですが、「G7」にしとくと指の移動距離が短くて済むんですよね。
(「C」と「G7」との行ったり来たりを身に着けてしまえば、昔のフォークソングのかなりなとこまで ゆかれちゃったり。あと、「ジャンバラヤ」みたいな洋楽も コレだけで ゆかれますね。)
はい、次に、主役。「C」にまいりましょう。
「C」、こうですね。

…あ…。やだ…。
あの、すみません、減らす話してるのに逆に いっこ 増やさせてください。
いちばん下 (6弦) の 3フレット目も押さえてください。(そうすると 6弦が薬指で、5弦が小指ですね。)
で、ですね。
いっこ 増えたからと言って難しくなったとは限りませんよ、なんと。
この増やした押さえ方の「C」で、「C」と「G7」とを行ったり来たりしてみてください。どうです、かえって簡単になってるでしょう。増やした箇所って、「C」でも「G7」でも使うんで、ずっと薬指は押さえたまんまでよろしいんですのよ。
それだけじゃなく。
弾き比べてみて、どうです。断然、増やした方のが いいサウンドしてませんか。そうでしょう ?
(※ いちばんの低音は 主音 (この場合「C (ド)」) が鳴っているのが理想で、そうでなければ せめて 5度上に当たる音 (この場合「G (ソ)」) が望ましいんです。3度に当たる音 (この場合「E (ミ)」) がいちばん下にくる場合は、いっそ「C/E (いーぶんのしー)」と呼ばれるべきもので、滅多に出番が望まれるようなものではないです。楽曲の流れ上 一時的にベースが「ミ」を経過した、とか、それくらいのものです。)
(※ さらには、3度、てーのは、あんまり あちこちで鳴らすもんじゃないんですのよ。増やさない方の「C」の押さえ方ですと、いちばん低い音、真ん中の音、いちばん高い音、と 3箇所も「ミ」が鳴っています。弦6本のうち半分が「ミ」。これは ないです。もし押さえる弦を増やすのがツラかった場合は、いっそいちばん低い「ミ」は弾かないでください。)
はい、と言うわけで、「C」の時は いちばん下 (6弦) の 3フレット目も押さえる、ということで、話を進めます。
そうそう、
押さえる指が少なく済むのにサウンドはかえってリッチ
となるケースの紹介です、本来の当日記のシュシは。
これぢゃ。
「C」の代わりに、
「CM7 (シーメジャーセブンス)」。人差し指を止めてしまうんぢゃ。

↑
あー。ぢゃから いちばん下 (6弦) の 3フレット目 は省略しないでくれたまい。(スマヌ、脳内で保管してくだしゃれ。)
で。
弾いてみて、どうです。近代的なサウンドでしょう。で、弾く曲のジャンルがポップスならば ほぼほぼ全部これで置き換えてよいです。(ロックの場合は「CM7」よりは「C6」のほうが しっくり な場合もありますけれど。)
最後に「F」ですね。ギター始めた人に最初に立ちはだかる壁。

すみません、これはもう、諦めてください。
…ん、あー…。
サウンド的には、代わりに
「FM7 (シーメジャーセブンス)」
を推奨したいのですが。こちらは、もっと難しくなっちゃうもので。

[画像拝借元]
解説に使用した画像は以下のサイトから拝借させていただきました。ありがとうございます。
(それぞれの画像はクリックで元サイトに飛べるようにしてあります。)
↓
[世界一見やすいギターコード表 | muuu.jp]
https://muuu.jp/chords/
[関連する日記]
[[商業音楽で GO !!] [コード編 13] [ギター編 01] 押さえる指が少なく済むのにサウンドはかえってリッチ。(キー「Am」の場合)]
https://hinden.at.webry.info/202110/article_27.html
「Am」の代わりに「Am7」。
「Dm」の代わりに「Dm6」あるいは「Dm7」。
「Em」の代わりに「Em7」。
「E」の代わりに「E7」。
[[商業音楽で GO !!] 目次。]
https://hinden.at.webry.info/201303/article_14.html
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