2021年10月31日

[商業音楽で GO !!] [コード進行編 10] [ベース編 02] ベースだけが いっこずつ下がってゆく よくあるアレの、正しいコード表記。

バンドの皆さんは ずっと「ドミソーーー」と演っている中、ベース担当の人だけが「ドー、シー、シbー、ラー」と下がってゆく、アレです。
心情的に こう表記したくなるヤツ。
(以降、キー「C」の場合を例に)

[表記 1]
C ⇒ C/B ⇒ C/Bb ⇒ C/A


気持ちは分かりますが、そうじゃなくて、こう表記してください。

[表記 2]
C ⇒ CM7/B ⇒ C7/Bb ⇒ Am7


分母は、ベースが取るべき音、
分子は、残りの音、ではなく、全体で どうゆ和声になるのか、を表記してください。

「表記 2」の譜面を渡された際、ベース以外の皆さんは、「察して」、ずっと「C」のつもりで弾いてても構わないです。

しかし、こうゆ表記の場合は、いかがでしょうか。

[表記 3]
C ⇒ CM7 ⇒ C7 ⇒ Am7


この場合は、ベースは下がってってはなりません。いっこずつ下がってゆくのは、ベースではなく、トップの音 または 内声部、です。ここでベースまでもが いっこずつ下がってゆきますと、下記 2つの点において、ダサいこと極まりないことになります。

・メロディが高くなってゆく時にはベースは低いほうへ、メロディが低くなってゆく時にはベースは高いほうへ、と動くのが原則なのに、一緒になって上がり下がりしてては !!

・メロディとベースとは同じ音を取るべきでないのに、ずっと同じ音を鳴らすことに !!
 ↑ 
はい、これ、当講座の初回に出てきた話です。
 ↓ 
[(メロディ篇 01) メロディはベースと同じ音にするなよ。]
http://hinden.at.webry.info/201303/article_2.html
(ほんのちょっとしたことに気を遣うだけで、格段にカッコ良くなる。 その最たるテクが、コレ。)
(極力、ボーカルはベースと同じ音を取らない。)



[余談]

どうツッこんだものか…(笑)、うまくいっちゃってしまっている例。

分かってない作曲家/編曲家が「表記 2」の譜面を配付すべき楽曲で「表記 3」の譜面を配布し、
分かっている気になっているベーシストが「フフン俺様、分かってるんだゼ」と勝手に いっこずつ下がる演奏をして、結果、意図通り、という !!



[商業音楽で GO !!] 目次。
http://hinden.at.webry.info/201303/article_14.html



スティーリー・ダン Aja作曲術と作詞法 - ドン・ブライトハウプト, ジミー益子, 冨田恵一(冨田ラボ), 奥田 祐士
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