2022年04月10日

[まちてくギャラリー] 岩手・花巻の商店街で、伊藤 洋子 展、 宮本 和雄 展 (02/03 - 04/30)

「まちを歩けばてくてく美術が見える」
「まちの中、あちこち、作品写真の、一年中ギャラリー」
というわけで、
あの 宮沢 賢治 の産地でもある花巻にて、
3ヶ月間の展示が行われています。
[まちてくギャラリー] 岩手・花巻の商店街で、伊藤 洋子 展、 宮本 和雄 展 (2022/02/03 - 2022/04/30) 岩手県花巻市東和町土沢商店街
岩手県花巻市東和町土沢商店街。
作品の現物ではなく、ハガキ大の写真で、そこかしこに。堂々 33枚。

[チラシより転載 ココカラ]

40. 伊藤 洋子

伊藤 洋子 さん は 詩を書いている人 でもあります。それだからだと思うのですが、彼女が描く作品にもある種のストーリーがあるように感じます。
左の作品は2021年の「夜とイソギンチャク」と題された絵です。黒い背景に赤や青の丸いかたちが沢山、重なるように配置されていて構図的には画面全体に拡がる丸が主です。だけど、その丸が大きな丸や小さな丸の重なりで何やら生きものを思わせる様な感じがします。
その様子から、くらい海の底でうごめく生き物達の不可解な生き様を想像しているのではないだろうか。その不可解な海の底と、そこに生きる命が私たちの命とも繋がっていることを想いながら描かれたのではないでしょうか。
詩というものも言葉を単純化して並べることで、想像を膨らませる隙間を与えてくれる不思議な世界です。同じように絵画の世界も単純化された色やかたちを組み合わせながら、具体的な様子を見せるのではなく、単純な画面の隙間に物語を詰め込むものなのだと想います。
その隙間が見るひとの感性に訴えかける「詩」なのではないでしょうか。
伊藤 さん の作品は、12番から22番の場所に展示されています。

「夜とイソギンチャク」(2021年)

[チラシより転載 ココマデ]



[出品作]

ピンクになった私 (2013)
30度の冬 (2018)
山の手通り (2018)
飛行 (2019)
口の中のネズミ (2020)
夢見るネズミ (2020)
妄想気流 (2020)
夜の雨そして薔薇 (2020)
春のもつれ (2020)
栖 (すみか) (2020)
いつか、マスクとさよならする日 (2020)
小石川植物園にて (2020)
7月、不忍池 (2020)
東京タワーのすきまから (2020)
明日は雨 (2020)
多情多混【たじょうたこん) (2021)
日曜日には薔薇を (2021)
夜とイソギンチャク (2021)
隣 (2019)
3月うさぎといかれ帽子屋 (2021)
朝焼け (2012)
天に星が残っているうちに (2019)
Less than zero (2021)
卵 (2014)
六畳の川から荒川へ (2021)
如月夜話 (きさらぎ やわ) (2007)
葉月 (2017)
今はばら色が好き (2022)
虹の轍 (わだち) (2022)
花朝月夕 (かちょうげっせき) (2022)
花のゆくえ (2022)
愛の讃歌 (2015)
青い花 (2022)



[まちてくギャラリー] 岩手・花巻の商店街で、伊藤 洋子 展、 宮本 和雄 展 (2022/02/03 - 2022/04/30) 岩手県花巻市東和町土沢商店街

[チラシより転載 ココカラ]

40. 伊藤 洋子・宮本 和雄 展

「まちてくギャラリー」の40回目は 伊藤 洋子 さん と 宮本 和雄 さん の二人にお願いをして、展示をしています。
「原色を基調とした色彩、絡みつく渦巻きによって、物事と物事の間、更にその向こうにある物を表現していきたいと思っています。」。と語る 伊藤 さん の絵は、情念がもつれるように入り混ざって溢れているように思います。
情念というのは、論理的な思考や行動の原理になって働く、非常に強い感情だと想います。その感覚に突き動かされているのだろう、伊藤 さん の絵は、考えながら、よく観たいと思います。

宮本 さん は 2014年の街かど美術館で鏑八幡神社の土俵の屋根の妻部分に展示をしました。その時のイメージを想い出すように細長い葉っぱのような形をちりばめた作品を送ってきてくれました。
さらにそれを10センチと15センチの大きさに切り離して、写真ではなく実際の作品を3ヶ月間展示するように配慮をしてくれたのです。
しかもその題名が「2022 土澤の風 冬から春へ」としてあり、土澤への想いが溢れているように感じました。感謝です。
実際の展示をみただけでは、そこまでの流れが見えにくいかと思いましたので、あえて蛇足のような説明をつけさせてもらいました。

伊藤 洋子「朝焼け」
宮本 和雄「2022 土澤の風 冬から春へ」

[チラシより転載 ココマデ]



[365日そこにある美術 | まちてくギャラリー]
https://machiteku.gallery/
「40. 伊藤 洋子
きっと 伊藤 さん は 日常の情景の中から
非日常のシーンを切り取っているのかもしれません。
その妄想にも近いかもしれないできごとが
秘めたる情動に昇華しているのでは。
『愛の讃歌』」

「40. 伊藤 洋子
タイトルの言葉が先なのか、
絵が言葉を産むのか。
『愛の讃歌 2015』」

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