[如月夜話] というのは
現在 開催中の伊藤洋子 個展 の タイトルですが、同名の詩もあれば絵も ございます。今回は、[如月夜話] (きさらぎやわ) と題された それら 詩 や 絵 を ご紹介してまいりましょう。
例えば右の画像ですが、これは、[如月夜話] という 絵 で ございます。
2007年8月 の 伊藤洋子個展 [水の棺] に出品された後、
同年8月 から 韓国・平澤 (ピョンテク) で 始まりました グループ展 にも出品されています。
注。伊藤洋子個展 [如月夜話] には、この絵は出ておりません。人物が登場していない (少なくとも具象的な人物は) という点に着目すると、
伊藤洋子の作品にしては珍しいといえるかもしれません。 もっとも、デザインや雰囲気は、どう見ても、
伊藤洋子の他には考えられません。
[如月夜話] という 詩 も ございます。もともと [如月夜話] というタイトルは、この詩で使用されたのが、最初でした。
朗読パフォーマンス上演の際にも、繰り返し取り上げられていますし、あの、
伝説のコンプリート詩集 [伊藤洋子 大全 1998] では、最期を飾っています。まさに、
詩人・伊藤洋子を知る上で最重要の作品の一つ と申して差し支えないでしょう。
詩は、以下から、ご覧になれます。ぜひ。
[如月夜話] - 伊藤洋子の詩右図も やはり [如月夜話] という 絵 で ございます。。。というか、
[如月夜話] の 詩 の タイトル が 絵に書かれていますね。。。
クリックすると、拡大画像とともに、詳しい説明のページに飛びます。
この原画は、さる フランス人夫妻 (旦那は film 作家) に お買い上げ いただきました。当時はまだ「売る」ということをあまり意識していませんでしたので、フランス人作家が「買いたい」と言ってくれたときは、どぎまぎしました。フランス語で値段の交渉 (がんばりました)。「ホントによろしいんですか。ポストカードならリーズナブルですよ。」と良心的な わたくし。「いいや複製品など欲しくはない。興味があるのはオリジナルにだ。」とフランス人作家。さらに「いくらで買わせてくれますか。」とフランス人。「ちょ、ちょっと お待ちを。」といって急遽 ぼそぼそと夫婦で会議。いや ぼそぼそ せんでも 日本語分かりゃせんか。よし、これでゆくか。値段を紙に書き、「こ、こんなカンジでひとつ。」と私共。「は ? ご冗談でしょう、こんなに安いはずはない。ユーは円で言っているのか、ユーロで言っているのか。オーケー、ユーは ぱふぁぷす、カンチガイをしている」と言って、紙にマルを 2 つ、勝手に足してくれました。交渉成立。その他にも、2 点、お買い上げ。あの絵たちは今頃、フランスで、元気にしているでしょうか。
※ 最終段落の文章は、英語交じりの表現になっていますが、実際はもちろん、英語ではなくてフランス語です。
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posted by (旧) hinden (まほまほファミリー) at 02:06|
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伊藤洋子の詩
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